〇 前線の活発化に伴い,これから週明けの月曜日,8月16日にかけて,県内にかなりの雨が降り続くことが予想されています。
〇 雨は昨夜から降り始めておりますが,今後,局地的に1時間に50ミリ程度の激しい雨が,また,明日の午前中までの24 時間では,150ミリ程度の雨が降ると予想されています。
〇 さらに,その後,金曜日の午後から週末をはさんで,16日の月曜日にかけて前線が停滞するため,同程度,場合によってはそれ以上の雨が数日間にわたって降り続く可能性があります。
〇 すでに,広島市,東広島市,廿日市市,安芸高田市,安芸太田町,北広島町に大雨警報が発表されており,今後の雨の降り方によっては,警報地域の拡大,さらには,土砂災害警戒情報が発表される可能性も高くなっています。
〇 先日の台風9号の影響により,先週末から今週はじめにかけて,本県ではすでに平年8月分の2倍以上の雨量が観測された地域もあります。
土壌に水分を多く含んでおり,地盤はかなり緩くなっています。
今後,少しの雨でも,土砂災害が発生する恐れがあります。
〇 3年前の西日本豪雨災害では,台風7号が大雨を県内にもたらした数日後に,前線の活動が活発化した影響で,戦後最大級の災害が発生しました。
〇 先日の台風による降雨は,その時の台風7号の雨量をはるかに上回っており,さらに,今後予想される雨量も,西日本豪雨災害の時に匹敵する可能性があります。
西日本豪雨災害と同様の災害が起きる条件を満たしつつあります。
〇 命に危険を及ぼす災害がいつ発生してもおかしくない状況です。
今一度,ハザードマップを確認していただき,土砂災害や浸水の恐れがある地域にお住まいの方は,本日の明るいうちに「避難場所や避難経路の確認」,「非常持ち出し品の準備」を確実に終了させ,市町からの避難情報が発令された場合には,早めの避難行動をとっていただくようお願いします。
〇 西日本豪雨災害では,避難行動の遅れから,被災された方が多くおられます。
被災された方は,口々に「自分がこんなことになるとは思わなかった」「これは初めての経験だ」と言われています。
〇 もう一度,3年前の西日本豪雨を思い出してください。
その時と同じような危険な気象状況となる恐れがあります。
命に危険を及ぼす災害が,いつどこで発生してもおかしくありません。
〇 あの時のつらい経験を繰り返さないよう,あなたや大切な方の命を守るため,最新の気象情報や市町からの避難情報に十分注意し,避難指示等が発令された場合には,安全な場所にある知人や親戚の家,市町が開設する避難所などに躊躇なく避難するようにしてください。